恐い井戸水の汚染
田舎の井戸水は美味しい。
都会と違って、地方の田舎の山々や空気、川などはとても澄んでいるイメージがあり、その地下から汲み上げられる地下水は「冷たくて美味しい」とイメージを持っている方はたくさんいらっしゃると思います。確かに、地下から汲み上げられるお水には、鉱物分や微生物が溶け込んでいるために、とても美味しく感じられます。
井戸という文字は、水を汲み上げられる場所を「井」と呼ぶことから、命名されました。明治時代は手押しポンプが誕生し、昭和時代になると一般の過程でも手押しポンプが広く利用されるようになりました。
関東地方にある酒造メーカーの井戸には、300年前に掘られたものもあり、今でも枯れることなく栄養豊かな水を湧き出しています。
しかしながら、井戸水で恐いのは「汚染」です。1967年には米軍横田基地から航空燃料用のガソリンが漏れてしまい、井戸水に混入して大事件になったこともあります。また、1990年には現在のさいたま市で幼稚園児が浅い井戸のお水の飲んでしまったがために、死亡する事件が発生しています。
また、井戸水に含まれている成分はどこでも同じという訳ではなく、地方によって成分バランスが偏っているケースもあります。和歌山県の紀南地方には古座川という川が流れており、田畑のお水として利用する一方、谷川の水は飲料水として使用されていました。しかしながら、この谷川の水はマグネシウムやカルシウムなどのミネラル分の含有率がとても低く、それが原因で「むろ病」という神経難病とされる風土病が発生していたと言われています。
井戸水や谷川の水だからと言って一概に安心できるものではないということを、歴史が物語っています。その分、一定のミネラル分が含まれており、水質検査もしっかり行われているウォーターサーバーのお水は、より安心できるものと言えるでしょう。
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